「会社に行きたくない……」
仕事をしていれば、一度くらいは誰でも思うことがあると思います。
しかし、
- 毎週月曜日になると吐き気がする
- 通勤中、会社に近づくと憂鬱になる
- 上司の顔を見るだけで緊張する
- 仕事中にいつ怒られるか分からず常に気を使っている
このような状態になっているのであれば、単なる「仕事に行きたくない」という気持ちではなく、職場環境によって心身に負担がかかっている可能性があります。
私自身、以前の職場でパワハラを受けていました。
当時は「仕事だから仕方ない」と思っていましたが、転職して環境が変わってから振り返ると、かなりのストレスを受けていたことに気付きました。
そこで今回は、私自身の経験をもとに、「こんな上司には注意したほうがいい」と感じたパワハラの危険サインを紹介します。
※この記事は医学的・法的なパワハラ診断をするものではありません。あくまで私自身の経験をもとにしたチェックポイントです。
パワハラの判断は「自分が嫌だった」だけでは決まらない
まず、パワハラについて知っておきましょう。
厚生労働省によると、職場のパワーハラスメントは、
- 優越的な関係を背景とした言動
- 業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動
- 労働者の就業環境が害されること
この3つの要素をすべて満たすものとされています。
そのため、適切な業務指導まで「パワハラ」というわけではありません。
一方で、暴言や侮辱などの「精神的な攻撃」は、厚生労働省が示すパワハラの代表的な類型の一つです。
では、私が実際に経験した「これは危険だ」と感じた上司の特徴を紹介します。
1.上司から「お前」と呼ばれる
これは一言だけなら、大したことではないと思う人もいるでしょう。
実際、親しい友人や先輩から冗談で「お前」と言われても、気にならないことはあります。
しかし、仕事中に上司から日常的に「お前」と呼ばれるとなると話は変わってきます。
私自身、当時はそれほど気にしていませんでした。
ところが、心身の状態が悪くなり、その職場を離れてから振り返ってみると、
「かなりストレスを感じていたんだな」
と気付きました。
言葉というのは不思議なもので、一回だけなら気にならなくても、毎日のように繰り返されると少しずつ精神的な負担になります。
特に、
「お前は何も分かっていない」
「お前はダメだ」
など、相手を見下すような言葉とセットになっている場合は注意が必要です。
厚生労働省も、脅迫・侮辱・ひどい暴言などをパワハラの「精神的な攻撃」の類型として挙げています。
一つの言葉だけでパワハラと断定するのではなく、言い方・頻度・状況などを含めて考えることが大切です。
2.何をしても承認が下りない
仕事をしていると、
- 出張申請
- 購入申請
- 文書
- 報告書
- 稟議
- その他の社内資料
など、上司の承認が必要になる場面がたくさんあります。
もちろん、間違いを指摘してもらうこと自体は悪いことではありません。
問題は、何を提出しても毎回のように文句を言われる場合です。
私が経験したケースでは、資料の内容そのものではなく、ちょっとした誤字などについても長時間にわたって細かく指摘されることがありました。
一度なら、
「自分のミスだから仕方ない」
と思えます。
しかし、それが毎回続くと、
「また何か言われるんじゃないか……」
と、承認をもらうこと自体が嫌になってきます。
すると、仕事をすることよりも、
「怒られないようにする」
ことに意識が向いてしまいます。
結果として確認や申請が遅れ、仕事全体が後手に回ってしまうこともあります。
もちろん、本当に部下の成長を考えて細かく指導してくれる上司もいます。
大切なのは、指導の目的が何なのか、言い方や頻度が適切なのかという点です。
3.他人に対してすぐキレる
これは個人的に、かなり注意してほしいポイントです。
自分に対してまだ怒られていなくても、他の社員に対して頻繁に怒鳴ったり、キレたりする上司には注意したほうがいいと思います。
私が以前いた職場にも、そのような上司がいました。
普段は普通に接しているのに、自分の思った成果が出なかった瞬間、突然人を強い口調で責める。
そんな場面を何度も見ました。
「自分はまだ怒られていないから大丈夫」
と思うかもしれません。
しかし、
「次は自分かもしれない」
という状態で仕事を続けていると、それだけでも大きなストレスになります。
特に、
- 小さなミスですぐ怒鳴る
- 人前で部下を叱責する
- 物に当たる
- 相手を侮辱する
- 同じ人を何度も攻撃する
といった行為が繰り返されている場合は、かなり注意が必要です。
厚生労働省も、ひどい暴言などをパワハラの代表的な「精神的な攻撃」に分類しています。
私の経験上、「仕事に厳しい上司」と「人を傷つける上司」は別物だと思っています。
パワハラかもしれないと思ったら、まず記録する
もし「これってパワハラなのかな?」と思うことがあれば、感情だけで判断するのではなく、まず記録を残しておくことをおすすめします。
例えば、
- いつ
- どこで
- 誰から
- 何を言われたのか
- 何をされたのか
- その場に誰がいたのか
- その後どうなったのか
などです。
厚生労働省の「あかるい職場応援団」でも、ハラスメントと思われる行為について5W1Hで記録し、メモや録音などを残すことが勧められています。
記録しておけば、後から状況を整理するときにも役立ちます。
転職活動を始めるだけならリスクは小さい
私がパワハラを受けていたときに一番おすすめしたいのが、転職活動を始めることです。
「今すぐ会社を辞めろ」という話ではありません。
まずは求人を見てみる。
転職エージェントに相談してみる。
自分の経験でどんな仕事に応募できるのか調べてみる。
それだけでもいいと思います。
転職活動を始めると、
「この会社を辞めても、自分には他の選択肢がある」
と思えるようになります。
これが意外と大きいです。
私自身も転職活動を始めてから、以前より気持ちに余裕ができました。
「この会社しかない」
と思っていると、上司から何を言われても耐えるしかないように感じます。
でも、
「辞めることもできる」
と思えるだけで、精神的な負担はかなり変わります。
ただし、心身に強い不調が出ている場合は、転職活動だけで解決しようとせず、医療機関や相談窓口などへの相談も検討してください。
また、会社の相談窓口や人事に相談する方法もあります。社内で相談しにくい場合には、厚生労働省が案内する外部の「総合労働相談コーナー」なども利用できます。
まとめ|「これってパワハラ?」と思ったら一人で抱えない
今回紹介した私自身の経験では、
パワハラの危険サイン
1.上司から「お前」と呼ばれる
2.何をしても承認が下りない
3.他人に対してすぐキレる
この3つでした。
もちろん、これらに一つ当てはまったからといって、法律上ただちにパワハラと決まるわけではありません。
大切なのは、言動の内容だけでなく、頻度や態様、業務上の必要性、就業環境への影響などを含めて考えることです。
私自身は、パワハラを受けていた当時、
「仕事だから仕方ない」
と思っていました。
でも、転職して環境が変わってみると、
「あの環境は普通じゃなかったんだな」
と気付くことができました。
人生の中で、仕事に使う時間はかなり長いものです。
その時間を毎日苦痛に感じながら過ごす必要はありません。
「会社を辞めたい」と思ったら、まずは転職活動を始めてみる。
それだけでも、自分の人生の選択肢を増やすことができます。
そして、もし今すでに心や体に限界を感じているのであれば、「もう少し頑張ろう」と無理をする前に、自分を守ることを優先してください。


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