加工委託先が不具合品ばかり生産出荷してしまう•••
仕入れ先から仕入れている製品品質が安定しない、品質が悪い
仕入れ先をどう管理、何をしたらいいのかわからない!
製品を開発生産する過程で、材料や原料を仕入れたり生産や加工を委託することがほとんどだと思います。
材料を購入する仕入れ先や業務委託・加工生産委託先(仕入れ先)の管理術について現在10社以上の仕入れ先を管理しており、品質不良等1年以上発生させていない実績を基に仕入れ先管理術をご紹介しますので、全てでなくても少しでも参考になれば幸いです。
結論から言いますと、密なコミュニケーションを取ることが全てになります。
これだけでは全く説明が不足していますのでは詳しくご説明いたします。※品質管理に特化した内容になりますので、よろしくお願いします。
①細やかな情報展開と活発なコミュニケーションの実施
結論部分でも触れたコミュニケーションが一番初めに来ました。
活発なコミュニケーションによる日頃からの信頼関係がなければ必要な情報が共有されないことになります。必要な情報とはさまざまですが品質面にかぎっていえば、いつもと何か違うものができているとか、些細な情報でも相談ベースで吸い上げることができます。
情報さえキャッチでできれば、出荷前に事前に確認するなど不具合品流出を防止できお客様クレームも未然に防ぐことができます。
仕入れ先で何かいつもと違うけど、相談しにくいような関係性では必要な情報は集まってきません。
ここで活発にコミュニケーションとる具体的方法について具合的にご説明します。
定期的に品質情報の発信をする・・・先月は不良品の入荷・出荷は0件でしたありがとうございますなど仕入れ先の品質成績を展開する。他社で良い情報、自社悪い情報など包み隠さずを伝えて自分は仕入れ先の事を気にかけていますよと熱意、本気度を伝えることができます。
担当窓口を決める・・・担当が自分である事を確実に伝え自分が不在の場合は代わりの人につながるように窓口をしっかりと決めて対応することで些細なことでも相談を入れてもらいお互いにスピーディに対応することができる環境づくりも重要です。
②仕入れ先の実力を的確に評価・分析
実力の評価・分析が必要な理由は、品質を向上させる為の改善案を提示する際に重要になります。
品質の傾向をデータで分析、管理体制を確認評価することで仕入れそれぞれにあったレベルの改善提案をすることができます。改善を実施するにもそれなりの人で工数を要します。仕入れ先の規模力量に合わせて改善を進めることがとても大切です。
到底実施することが不可能な改善を提案されてもモチベーションを下げるだけになってしまいますので、評価・分析⇨実力にあった改善提案をするように意識しましょう。
評価分析して実力が低い仕入れ先に関しては、重点管理仕入れ先に特定しますので一緒に頑張りましょうなど励ましのアプローチを実施します。
逆に評価分析して実力に高い仕入れ先に関しては、優良仕入れ先に認定、表彰などを行うことでモチベーションアップを期待することができます。
③強み弱みを見つけて品質改善・向上をサポート
強み弱みを見つけてあげて期待値を明確にする。明確な期待値(品質目標)に向けて共に活動をすることが大切です。
活動というと大げさに聞こえるかもしれませんが、現状のレベルに合わせて必要最低限守らなければいけないことから取り組むことが大切です。あくまでも取り組ませるのではなく一緒に活動して行くことを強く強調するこで協力を得やすい雰囲気づくりも行います。
共に活動を進めますが、実現可能な内容、ボリュームから着手します。
活動にあたり電話で話すだけ、データをもらうだけでなく実際に現場に足を運んで、現地現物で状況を確認する、作業している方にヒヤリングを行い困りごと、改善したいことを吸い上げるなど現場に踏み込む事を実施します。
問題点だけでなく強み(良い所)も使える事を忘れないようにしてください。
例:すごく現場の整理整頓が行きとどいて言いますね!何か自社活動を実施しているのですか?など
まとめ
大きなポイントを3つご説明させていただきました。
初めに申し上げたように、密なコミュニケーションから全ては始まります。
私はあなたがたにとても関心があります、いつも気にしていますということを行動でしめして仕入れ先様のやる気、モチベーションをアップさせることができれば自分がやりたいことも協力して頂けるようになります。
1社1社寄り添う気持ちを持って仕入れ先管理をしていきましょう。
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